こんにちは
セレベルの澁谷です。
皆様は年に何回ご先祖様のお墓参りに行きますか?
遠方にお墓がある方は頻繁には行けないでしょう。ですが春・秋のお彼岸とお盆は行っていただきたいと思います。
どうしても行けない方はお仏壇やお墓の方角に手を合わせてもお気持ちは伝わります。
お葬儀の際、必ずお墓や宗教について確認します。最近はご自身のお墓の場所や宗旨を知らない方が増えてきていますが、機会をみてご家族で明確にしておくことをお勧めします。
そういった中で「お布施の金額」についての質問があります。
正直私達葬儀社にとっては非常に答えづらいです。
なぜならお布施とは本来はお寺への「施し」だからです。
「仏法の法を説く」「笑顔を見せる」「座る場所を譲る」などのお布施の中に「財を施す」というものがあり、こちらだけ一人歩きして「お布施」=「財施」と考えられるようになったようです。昔から日本人とお寺のお付き合いは深く、昔は宗教上のことだけでなく行政的な役割もあり、檀家みんなでお寺を支えていくという考えでした。掃除をしたり、とれた作物を施したり、意見交換の場として利用するなど地域になくてはならない存在でした。
最近はお寺との関係が希薄になり、葬儀や法事の時だけのお付き合いの方が少なくないのが現状です。各寺院も維持が大変なのです。
本来は普段からのお寺への貢献でお戒名やお布施が決まる訳です。普段からお寺に来て僧侶のお世話や掃除、法事のお手伝いで施しをする人は普段からお寺に施しをしているのでそれを考慮してお戒名、お布施が決まります。
一方葬儀だけのお付き合いの方は今まで何もお寺に対し施しがないため「財施」のみという考えになります。
そういった考えから「お布施の金額がわからない」ということになる訳です。
各寺院もいろいろ試行錯誤し現代に合わせ檀家さんとの話し合いで予めお布施の金額を決めている寺院もあります。
万が一の時は菩提寺に聞くのが一番です。「いくらですか」よりも「皆さんはどれくらいお渡ししていますか」とお聞きした方が答えやすいようです。決して失礼とは取られないのでご安心ください。
それでも分からない時は葬儀社や、檀家さんに聞いてみるのも良いでしょう。地域性もあるので私達も「幾らです」とは言えないのです。
寺院の考え、教えは日本人の思考や文化にとても大きな影響を与えています。テレビ等でも寺院が取り上げられてきましたが、今一度私達自身も寺院との関わりを考えていくべきではないかなと思います。
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