お葬式のマナーで気にしたいものは、この4点です。
- ・服装
- ・香典
- ・お焼香
- ・お悔みの言葉
葬儀のマナーを知らないと、失礼にあたってしまうこともあります。
親族だけでなく仕事上でお世話になった方たちの前でも恥ずかしい思いをしないために本記事では葬儀マナーで気を付けたいポイントをご紹介します。
1.お葬式に何を着ていけばよい?
突然の訃報を受けた場合、どんな服装で葬儀に参加しなければならないのか、迷う方も多いでしょう。
お通夜などに参加する時間によっては、仕事帰りなどに直接参加しなければならないこともあるかと思います。
そういった場合は平服でも良しとされていますが、男性は可能な場合、ネクタイと靴下を黒色のものに変更するのがよいでしょう。最近ではコンビニでも取り揃えていますので、帰り際に簡単に寄って着替えることができます。
準備する時間がある場合は、喪服を着用しましょう。喪服は正喪服、準喪服、略喪服と3種類あります。
正喪服は喪主など主催者側が着用するもの、略喪服は三回忌以降の法事などで着用するもので、一般的な喪服は準喪服と呼びます。
ここでは一般的な準喪服のルールについてご紹介します。
男性の喪服の基本的なルール
- ・ダークスーツ
- ・黒ネクタイ
- ・黒靴下
- ・黒靴
スーツに関しては光沢の無いものを選びましょう。ネクタイはネクタイピンをつけないのが通例ですがカフスは問題ありません。靴に関しては金属金具が無いものを選びましょう。
女性の喪服の基本的なルール
- ・黒、または地味なスーツかワンピース
- ・黒い靴
- ・黒か肌色のストッキング
スーツやワンピースに関しては光沢の無いものを選びましょう。靴はサンダルやヒールの高いもの、またエナメルなどの光沢のものは避けて、低いヒールのパンプスがよいです。ストッキングはいづれも厚手のものは避けましょう。冬場は肌色ストッキングの上に黒ストッキングを合わせて履くと温かいです。
また、アクセサリーをする場合は、パールを選びましょう。
また、男性・女性問わず動物の皮製品は殺生を思わせるため、避けましょう。
次に、お葬式の持ち物として必須の香典のルールについて紹介します。
2.香典の金額は?不祝儀袋は何を選べばよい?
葬儀の持ち物として必須なのが、香典です。香典は故人との間柄や宗派によって、金額や不祝儀袋が様々です。
香典の金額はどれくらいがよいの?
香典の金額は故人と親族かどうか、またご自身の年代がどのくらいか、などで分けられます。
一般的には下に記載した金額が目安です。
- ・両親:5万円~10万円
- ・祖父母:2万円~5万円
- ・兄弟姉妹:2万円~5万円
- ・友人、知人、隣人:5,000円~2万円
- ・仕事関係者:5,000円~2万円
- ・顔見知り程度:3,000円~1万円
また、年代によっても20代の方が低めで、年齢が上がるにつれて高くなると考えましょう。
お札は向きを揃え、新札は避けましょう。新札は故人が亡くなることを予想していた、という意味があるからです。もし手元に新札しか無い場合は一度折り目を付けてから入れるようにしましょう。
不祝儀袋は何を選べばよい?
不祝儀袋は金額や宗派によって選ぶものが変わりますが、基本的には「御霊前」で準備するのがよいでしょう。
もし宗派が分かっている場合、浄土真宗では、「御仏前」を、またキリスト教では「お花料」を準備しましょう。
不祝儀袋に名前などの文字を書く際は、薄墨で書きましょう。墨が無い場合は、市販の墨ペンで構いません。
名前を書く位置は、水引の下です。基本的に自身の名前は新姓で記載しましょう。旧姓を記載した場合は名前の横に記載し、代理の場合は(仕事の関係であるならば)役職名などを記載し、渡した後にその旨をきちんと報告しましょう。
また、不祝儀袋の準備ができたら、袱紗に必ず包みましょう。手渡しするときに、袱紗から出して渡すのが一般的なマナーです。
ご焼香の作法は?
葬儀でのご焼香の作法は、日常で行われる焼香と違います。
焼香の順番は一般的には係員の人が案内しますので、自分の番が回ってきたら
- ・焼香台の手前で遺族、僧侶に礼ます。
- ・焼香台の前に立ち、遺影に向かって礼をします。
- ・右手の親指と人差し指、中指の3本で抹香をつまみます。
- ・つまんだ抹香を目の高さまで持ち上げた後、香炉の中に抹香を落とします。
一般的にはこの動作を1~3回行います。宗派によって異なりますので事前に分かる場合は確認しましょう。 - ・抹香が終わったら、遺影に向かって合掌をし、礼をしてから焼香台から離れます。
- ・最後に遺族へ1礼をして席に戻りましょう。
回し焼香の場合も同じ作法で大丈夫です。
3.お悔みの言葉
最後に葬儀の間、使用を避けたい忌み言葉についてご紹介します。
- 忌み言葉は不幸が重なるような意味を持つ言葉です。
死を思わせたり、繰り返しの表現になる言葉は避けるのが最低限のマナーです。
▼忌み言葉の例
- ・浮かばれない
- ・迷う
- ・成仏してください
- ・供養
- ・迷う
- ▼繰り返しの表現
- ・わざわざ
- ・再三再四
- ・たまたま
- ・重ね重ね
- ・いよいよ
- ・度々
- ・くれぐれも
- ・皆々様
- また、文章の場合は句読点を使用するのも避けましょう。終わり、という意味があるからです。
ですが句読点が無いと読みづらい文章になるため、代わりとして空白「 」を入れるのが良いでしょう。4.まとめ
葬儀のマナーについてご紹介しましたが、突然の訃報があった時は慌ててしまうことが多いと思います。
事前に準備や確認をしておき、最低限のマナーで葬儀に参加しましょう。